黄昏とんぼ
薄明かり黄昏とんぼは橋のうへ青くつきりと俊敏に飛ぶ
悠仁さまが歌会始めで詠まれた歌ですね。
私は専門家でもなんでもないので、一国民としての感想ですが…この歌、すごく好きです。
黄昏とんぼ という言葉で私が連想するのは高齢者です。人生の黄昏と言ったら、老年期ですものね。
わたしはすぐに、仕事の引退後に旅をして日本地図を作った伊能忠敬のことを思い出しました。
橋の上から、世の中を俯瞰して見ているある高齢者。彼には何が大事か、しっかりと見えている。なにせ経験が積み重なっていますから。
そして、黄昏とんぼとしては、びっくりの俊敏さで飛ぶのです。
青は青春の青。心は青春なんです。
高齢者へのエールのような歌と思いました。
自分のことを、黄昏とんぼになぞらえて、よっしゃ今日も俊敏に飛ぶぞーなんて思っちゃいます。
黄昏とんぼにもやがて朝が来るでしょう。でもそれは、黄昏を人生の黄昏と例えるなら、朝は生まれ変わりなのかな…。なんて思ったりして。
きっと、とんぼが好きで、とんぼのことを詠んだだけとおっしゃるでしょうけど。
薄明かりって言葉も、目が悪くなってきてるシニアには、妙にリアルなんですよね。
つきりと は、くっきりとの意味のようですね。薄明かりだけど、つきりと。
年取るって、そういうものが混在していくような気がします。