インフルのこと
コロナ禍といわれるこの2年間については、私はなんというか色々文句もないではないです。
初めのころはともかく、アメリカでもフランスでも、もうコロナなんか関係なく自己責任で生活しているなんて話を聞くと、なんで日本だけと思ってしまったりします。
全米50州でマスク着用義務なしに ハワイ州 着用義務終了で | NHK | 新型コロナウイルス
でも、インフルエンザが消えてなくなったかのように少なくなったことは、心からよかったと思っています。
今シーズンもインフル増えなかったらしいという話は、雑談レベルでは聞いていたのですが、どうだったのかな?と思って調べたら出てきました。
インフル、今期も歴史的低水準 : 9月初旬からの17週間で355人 | nippon.com
グラフ上では、ほぼ流行はなしという感じですね。
インフルは、何度か恐ろしい気持ちになったことがあります。
娘が幼稚園に入るか入らないかのころ、ものすごい高熱になったとき、いつもの小児科の女医さんの顔が、今まで見たことのない険しい顔になって、「脱水に気を付けるように」とおっしゃいました。
一歩まちがったらやばいんですよ!事態をわかってますか?お母さんしっかりして!
と、先生の表情で叱られた感じがして、ドキっとしたのでした。
どっちかというと、私はやたらと心配性で、相談するとその先生からは笑い飛ばされることが多かったのですが、今こそ母として気合をいれろ!と顔だけで指導されたのですね。
恐怖を感じたことを覚えています。
知り合いのお子さんは、小さくて体が弱く、インフルエンザで危険な状態になり、人工呼吸しながら運ばれたなんて話も聞いたことがあり、胸がつぶれそうな思いをしたことがあります。
なんとか助かったからよかったけれど、何があってもおかしくなかった。
インフルは怖いとは思わず育ったけれど、ある時点からインフルの恐ろしさが私の心にしみついています。
高齢者だけではなく、子どもが犠牲になりやすいインフルエンザが、もしこのままなくなってしまうのなら、2年間、みんなで色々我慢をしたことも、良き事も生んでよかったと思える気がします。