小説について思うこと
小説を読むのが、子どもの頃も若い時にも大好きだったのに、なんで最近読まなくなってしまったのだろう、ということを考えました。
まあ、老眼とかはあるとして、そういうことではなく。
私ばかりでなく、娘もあんまり読んでない。なぜなんだ。
本屋さんに行くと、ハウツー本とか啓発本とか多いし漫画も多いけど、小説コーナーせまくなったような。
昔、バイト先の上司で50代前半くらいの人が、「小説は昔は読んだけど最近は読まないなあ。読み終えてつまらなくて、時間を無駄にしたという嫌な思いを何度かして嫌になった。」と言っていたのを思い出しました。
これは、そのころ、えー?そんなもんですか?と思ったけど、今はなんとなくわかります。
感動やなにかがよほど約束されていると感じる作家のものでなければ読む気がしない、最近は、という感じです。
映画なら2時間くらいの犠牲だけど、本は読むのも調子が出るまで初めのところは苦痛だし
時間もかかる。
それでもがんばって読んで本当によかったと満足できることが少なくなってきちゃったのですね。
動画や何かを見慣れて、さっさと得たい情報を得て、さっさと感心・感動するクセもついてきちゃいました。
でも、心の深いところが大きく組み変わっていくような大きな感動を、また文学作品で味わいたいという気持ちは捨てきれないでいます。
そういえばホリエモンが NO TELEPHONE でしたっけ。歌を出して、俺に電話をしてくるなと叫んでいますよね。
みんな昔に比べて時間がもったいなくなった、もっと有効に時間を使えるようになったという、小説を読みたくなくなったことには、もしかしたら良いことも含まれているのかもしれないとも思います。