はなこの部屋&カフェ

日常の思いついたことを綴ります。デート時や動画作成のネタ、朝礼のスピーチ等にいかが?詩集を3冊、湖上三穂の名前でAmazon KIndleで絶賛発売中。どうぞよろしく♡ 今日も明日も愉快な1日に!

ALWAYS 三丁目の夕日 シリーズ

三丁目の夕日シリーズ3作を一気見したという話を前回書きました。


やはり多くの人が言ってらっしゃるように、戦後すぐからの人情あふれる素敵な時代が再現されている・・という風に私も思いました。あの頃はよかった・・とまだ生まれてなかったのに、思ったりして( ´艸`)
ストーリー的には文句なく感動です。
特に、若い人が、自分を犠牲にしてどうにかしようとしている時に、年長者がそれを察して、深く考えて関係者で相談し、良いように導く、そしていつもユーモアがともにあるという、その感じが本当にすばらしいです。


でも、考えてみました。今とどう違うのか。


今の日本人で、あの登場人物たちの、コミュニケーション能力と、節度と、思いやりと善良さ・モラルと深い洞察などのレベルを家族含めて身近な人全員で、ぴっちり揃えるのは、ほぼ無理だなと私は思ったのでした。今はもっと人間が自分勝手な気がします。


母はお母さんらしく温かく働き者でしかも聡明。父は強く責任感に燃え家族を深く愛し、子どもたちは基本的にしっかり親に従いその上で、親が言えないようなことやできないようなことを、ちょうどいい加減で、ちょいちょいとつっこんできて、周りをなごませたり事をうまく運ばせたりしている。
ご近所や親戚は貧富の差や立場の差なんかがあっても、心はフラットに思いやりを持って察しあいながら助け合う。
父性や母性が欠けたところには、どこからともなく穴埋めがやってくる。
高齢者は、皆を見守りつつ、出番を正しくまって行動する。


能力的に、現代では無理だなあ・・という風に思いました。かならず、もっと違和感ありありで不穏な人物が混じってしまう。
自分の身の周りにたまたま居合わせた人達で、このような世界を作るのは無理。何かのおりに、仕事や趣味や学校や家庭などで、偶然に小グループで実現するくらいしか、現代では無理だなあ、というのが正直な感想でした。
こんなに愛というか情が深い人たちは、今もいるけど、数が少ない気がします。
だから、今では人と人が警戒しあって、密にコミュニケーションをとらなくなったのでは、と思いました。


あんな映画のような世界が当時あったなら、何が違ったのだろう、教育だろうか。
でも、もしかしたら、あんな世界も当時も理想であって、日常ではなかったのかも。
あんなあっけらかんとした風通しのいいやりとりではなく、陰湿でじめじめしたものも含まれていたのかもしれないとも思います。
そうは言っても、今よりはレベル的に、人間が優れていた気がしてしょうがないです。


嘆いていてもしょうがないので、たとえ小さなグループでも、三丁目の夕日レベルの世界を実現したいものだよな、と思うこの頃です( ´艸`)


この脚本の方、今年の大河ドラマだったんですね!見ればよかった( ´艸`)