はなこの部屋&カフェ

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ソロモンの偽証

先日動画で、ソロモンの偽証の映画、前編・後編を一気に見ました。
2015年公開なんですね。とにかく、そのあたり忙しくて忙しくて、世の中のできごとが全く頭に残ってないので、タイトルくらいどこかで聞いたかもくらいしか覚えがありませんでした。話題にもなったし、賞もとられているのですね。


いやあ、面白かったです。私は、怖いものを見るのが大嫌いで、誰かが死ぬシーンとか撃たれるシーンとかを見ることをなんとかして避けて生きていこうという強い意志があるので、サスペンスとか、ミステリーとかいう匂いのするものに近づかないようにしているのですが、今回は岡田斗司夫さんが動画であまりに絶賛されているので見ちゃいました。


ヒューマンドラマ的なところもあり、当時の中学生の子どもとその親たち、教育関係者、マスコミというものをよーく知ってらっしゃる方が描いたと思われるリアルさがあって、グッときました。
たくさんの人が関わっていてよくできていて、シン・ゴジラを見た時のような気持ちになりました。


今時、全編後編で2つに分けても映画として成り立つなんて、本当にすごい。
風と共に去りぬみたいですね。


今にも通じる、「25年前」の問題、いじめ・子どもの自殺・体罰・教育制度・などについてもうまく描かれていて、たしかに、こんな感じだったかも、という既視感があります。
私の記憶の中にも、あのような不良、あのようないじめ、あのような教師の暴力行為、あのような子どもの自殺等々、類似のものが思い出されます。
中学の頃、モヤモヤした納得のいかなさをやりすごすしかなかったけれど、登場人物たちのように、誇り高く立ち上がって、頭を使って協力して、ちゃんと折り目正しく反抗して、すっきりすることだってできたのかもしれないという、ミステリーの形を借りた1つの可能性の提示ですね。
何十年も前の悲しみが救いとられるような気持ち、というようにも言えるお話でした。