浦島太郎の話
すごーく年数がたってから行ってみたら、全然どこがどこだかわからないほどに変わっていて、子どもの時にいたところだけに、迷子になったような恐怖を感じたという話を書いて、浦島太郎もこんな気持ちだったのかな、と書きました。
それで、その話を娘にしたら、
浦島太郎は、竜宮城で3年のつもりが300年だったって話だから。
ママは、「全然違うところみたいだったのよ」って話せる家族がいてよかったね。
と言われました。
うそ。300年?
浦島太郎に感情移入していただけに、300年と聞いて呆然としてしまいました。
そんな話でしたっけ。
調べてみたら、時代によって変遷があり、300年というのも700年というのもあるみたいですね。
私は、ずっと、最後に玉手箱を開けておじいさんになってしまうほどに、年数がたっていた、20歳で行って80歳のおじいさんになったなら60年くらいたっていた、という話だと思っていました。
300年とか700年ということなら、それはもう何ということでしょう。
いくら探し歩いても、誰も昔の自分を知る人はいなかったということですね。
「じつはさあ、カメにのって行ったら、海の中に竜宮城ってのがあって、3年たったと思ったら300年だったわけよ、もう、かえってきてもどこがどこだかわからなくなってて、恐怖だわー」
みたいな話を、誰かに話して信じてもらうということも、全然できなかったんですね。
まあ、初対面の人に話すことはできたかもしれないですが。
それ、気の毒だわーと心底思って、泣きそうな気持ちになってしまいました。
カメを助けただけなのに、なんでそんなめにあわなきゃならないんだろう。この話に教訓ってあるのか??
と思ったら、そういうことが気になっている人もすでにいるんですね。
浦島太郎とは (ウラシマタロウとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
私が個人的にこの話に教訓をこじつけるとしたら・・。
☆ 善良な人がかならずしも報われるとは限らない。むしろ、善良な人ほど、こっぴどくひどいめにあうことがある。
という感じでしょうか。
あと、こんなのどうでしょう。
☆ 調子にのって決断を先延ばしにしていると、取り返しのつかない痛い目にあうことがある。
3年も竜宮城にいたのが落ち度だったということですね。
3日で帰れば100倍でも300日ですんだから、普通に人生やり直せたし、人間関係もつなぎなおせたのに。
確かに、いわゆるおとぎ話、昔話にありそうな、普通の教訓通りに、現実の世界は運ばないものですよね。
そう考えると、深いですね。浦島太郎の物語( ´艸`)